【J2 第28節】V・ファーレン長崎vs柏レイソル 1-2 監督不在で4連敗
前節の琉球戦後、試合中の判定を巡ってのコメントにより、手倉森監督が2試合ベンチ入り停止処分で不在。代行は原田武男コーチが務める。
2試合連続の逆転負けで3連敗の長崎。一方、柏はクリスティアーノが出場停止だが9連勝で首位というノリに乗った状態。昨季はJ1の舞台で戦っていた両者だが、現状は勝点『18』という大きな差をつけられている。
先発は、7試合ぶりの出場となった角田をアンカーに置いた4-1-4-1のシステムを採用。柏の強力な攻撃陣を押さえ込む守備的な新システムだ。
試合は、前半8分に失点。ボールカットからの一瞬のスルーパスで電光石火の如くゴールを決められる。柏の攻撃力は半端ない。その後も、相手の素早い寄せをかいくぐることができずゴールに近づけない時間が続いた。課題とする前戦からの守備はシステム変更では改善できず、ほぼ一方的な柏ペースでゲームが進む。それでも追加点は許さず前半を切り抜ける。
後半は、カイオセザールがより高い位置に顔を出すことで攻撃にリズムが生まれ、後半5分に相手のミスからボールを奪った大竹が背後にパス。これに反応した呉屋がペナルティーエリア内で倒されてPKを獲得。これを呉屋自ら決めて同点に追いつく。
呉屋大翔 ごつかけんね!
すると状況が一変、勢いに乗った長崎は後半13分、カイオセザールが一人でドリブルで持ち込んでペナルティーエリアへ進入し、折り返しのクロスを香川がダイレクトでシュートを放つも、柏のGK中村航輔にセーブされてしまう。
押し込んでいた時間帯に得点を取れなかった長崎は、後半30分に柏のオルンガの高さに屈し追加点を許し1-2となる。長崎は足をつっていた角田に代えてビクトルイバルボを投入しようかというところでの失点で、悔やまれる結果となった。
同点を目指す長崎は、イバルボ・吉岡と攻撃のカードを立て続けに切るが、柏も逃げ切りを意識しながらうまく時間を進めていき、なかなかチャンスを作り出すことができない。結局、スコアは動かず試合はそのまま終了。
柏の連勝を止めることができなかった長崎はこれで4連敗となり、悪い流れを断ち切ることができず自動昇格圏内が遠ざかる厳しい敗戦となった。
強敵・柏相手に特に後半は良い内容であった。カイオが攻撃に参加する場面は新たな長崎の可能性を示した。次節は何としても結果を出して欲しい。
《情報》
- 2019/8/17(土)
- 試合会場:トランスコスモススタジアム長崎
- 観客数:8,869人
- 天候: 晴
《スターティングメンバー》
《得点》
- 後半5分:呉屋大翔
《交代》